【フェス前所感】RADIO CRAZY 2020 タイムテーブルとか

 関西の音楽好きなら知らない人はいないと思われるラジオ局FM802。そのFM802が主催する年末大型フェス「RADIO CRAZY 2020」のタイムテーブルが昨日発表されました。
 タイムテーブル含め今年のRADIO CRAZY(以下:レディクレ)についての所感をこれから書いていこうと思うのですが、その中でもまず、開催を目指しているという点について、個人的な思いを記述させていただきます。

 まず、純粋な音楽好きとして、私個人としては今回レディクレを開催するという判断をしていただけたことに、心からありがとうございますと感謝の弁を伝えたいです。
 そもそも、今年のレディクレの開催が発表されたのは、今よりも少し、コロナ禍の影響が落ち着いていた時期だったと記憶しています。一時期に比べれれば一日のコロナ感染者の数も減ってきていて、アーティスト側も政府ガイドラインに基づきながら有観客のライブを開催し始めた、そんな時期でした。当然、レディクレも開催するにあたり、非常に厳密な制限を課し、それでも何とか年末の風物詩の灯を残そうとしてくれました。
 思い返してみれば、今年は俗に言う音楽フェスが殆ど開催されなかった一年でした。5月ごろのメトロックやVIVALA、JAMといった春フェス。本来ならばオリンピックの前後で開催されたRIJFフジロックといった夏フェス。フェスが開催され始めたのは、8月の後半あたりから(RUSH BALLなど)でした。非常に厳しい制限を課されながらも、かつての日常を取り戻そうと、あるいは残そうと。そういう思いから、世間から後ろ指刺されようとも、フェスの開催に踏み切っていただけたのだと思います。そして、年末。レディクレに並んで、メリロック、CDJといった例年の風物詩は今年も開催の方向に踏み切ってくれました。
 個人的に、レディクレは非常に思い入れのあるフェスです。FM802を聴き続けていること。初めて行ったフェスであること。毎年参加しているフェスであること。そんなフェスだからこそ、開催に踏み切ってくれた以上はそれをめいっぱいに信用して、参加させていただきたいと考えています。
 参加するにあたって、体調管理はもちろん、年末年始の帰省、外出の自粛など。自分にできる範囲で、フェスに協力する所存です。

 開催されるのならば、参加させていただく。そんな立場の人間が、今年のレディクレについての所感を記載しようと思います。

 
 今年のタイムテーブル(以下:タイテ)は、昨日22時、開催の2週間前に発表されました。

radiocrazy.fm


 毎年「タイテ被りが多い」と評判のあるレディクレですが、個人的には今年もタイテ被りは多いように思われました。
 まず第一に、去年と比べての変更点について軽く説明させていただきます。

 

 このように、久々にステージの体制が変更されたみたいです。ステージ体制の変更は、おそらく2016年以来じゃないでしょうか。
 今回行われた変更は、L-STAGEが去年までのメインステージであったZ-STAGEとキャパが同じになったというものです。(これに伴い、R-STAGEは少し小さくなってしまいましたが。。)
 それ故、メインステージを任されるアーティストがLとZに振り分けられ、その結果観たいアーティストのタイテが被ってしまっていった感じですね。おそらく、今年はL-STAGEも、むしろこちらのほうがメインステージとして扱われるんじゃないでしょうか?
 ステージ体制の変更に加え、今年は状況が状況ですし、客席人数の分散が求められると思います。だからこそ、客層の似ているバンド同士を同じ時間帯にタイテ設定しているような気がしますね。(ONAKAMAあたりは露骨ですね)
 それを踏まえての個人的タイテ感想をこれから書いていきます。

 まず26日。
 ハルカミライがいきなりZ-STAGE任されましたね! 勢いは現在のバンド界隈でもトップクラスですし、今回のステージ体制なら納得なのですが、しかし吃驚しました。せっかくならみんなで合唱したかったので、来年もこのあたりのステージを任されてほしいですね。
 全体的に、勢いのあるアーティスト、あるいは以前からZ-STAGEを任されていたアーティストがL-STAGEやZ-STAGEを任されているかたちですね。R-STAGEは今まさに話題になり始めているといったアーティストが多いです。
 トリはR-STAGEは緑黄色社会、Z-STAGEは[ALEXANDROS]、L-STAGEはUNISON SQUARE GARDEN。後者二バンドは何度かレディクレでもトリを任されていますし、予想通りといったかたちです。リョクシャカも今勢いがある、トリを務めるにうってつけのバンドですね! 欲を言えば3バンドすべてを観たいのですが、非常に厳しいでしょうね。。

 27日。個人的タイテ被り最発生日です。
 なんと言うか、前半と後半で少し客層が分かれそうだなといった印象です。前半のバクホン、テナー、9㎜、TOTALFAT。後半のsumika、ブルエン、フォーリミ、オーラル、クリープハイプ。それぞれCDJなら前半のバンドはGalaxy STAGE、後半のバンドはEarth STAGEを任されていることが多くて、基本そこから動かない人が多いといった感じ。。そう考えると、こちらも観客の分散が狙われているのでしょうか。
 トリはR-STAGEはNulbarich、Z-STAGEはTHE ORAL CIGARETTES、L-STAGEはクリープハイプです。これも予想通りといったかたちですね。オーラルは2017年以来のトリでしょうか。レディクレは関西発のバンドにトリを任せることが多いですし、至極妥当だと思います!
 ONAKAMAのタイテ被りが非常に辛いです! 年明けのONAKAMAツアーもチケット取れなかったので、レディクレで絶対に観たかったのですけどね。。

 28日。最終日! タイテ設定の悪意が強いって文句が多そうな日ですね!
 他の日と比べるとアーティストの全体数が少ない日であるからか、全体的なタイテ被りはなさそうです。客層もあまり被らなそうですし、のんびり見れそうな気もしますね。。ただ、まったくタイテ被りがないわけではなく、むしろ27日のONAKAMA以上にひどいんじゃないかなぁと思うタイテ被りがありまして。。
 サンボマスターキュウソネコカミCDJの年越しを任されたことのある2バンドが、見事に被りました。しかも客層も非常に似ている感じです! Twitterでもこのことを言及されている方は多かったですね。
 ただ、それ以上にひどいのがトリですね。。R-STAGEはマカロニえんぴつ、Z-STAGEはgo!go!vanillas、L-STAGEはWANIMA。今、特に勢いのあるバンドですよね! それ故か、マカえんは他の日のR-STAGEのトリと比べると開始時刻が10分遅らせられていて、WANIMAとより被るかたちになっています。一番お客さんが集まるバンドと睨んだのでしょうか。。

 タイテ言及は以上です。まとめると、ステージ振り分けはアーティスト単独で見ると非常に納得。タイテ被りは今年は凄い! そんな感じです。

 あとは、レディクレについて、感想前の所感。
 事前にグッズ販売を実施、当日の問診、キャッシュレス決済の推進、ステージ管理など、現状できる疾病対策をふんだんに盛り込んで、それで何とか開催に漕ぎ付いたといった印象ですね。入場者数自体もかなり制限するみたいですし、そもそもアーティスト数が例年と比べると少ない印象(そもそも3日制が去年から始まったので比較対象は少ないですが)。例年と比べると、少しこじんまりした感じになってしまうのでしょうね。。
 それでも開催されるのならばめいっぱいに楽しみたいですし、開催を断念されるのならば、それを受け入れる所存です。コロナ禍の中でも開催してくれた音楽フェス。その事実だけは、これからも絶対に忘れないでいたいです。