言葉を紡ぐだけ

 物事に取り組む時、私はいつだって机に座ってペンを握ることから始めている。
 特段意識しているわけではないのだけど、やや硬い紙にペン先を滑らせて、自分の書いた文字を並べる、もう十何年も繰り返してきた在り来たりを再現することで、何処か気持ちの切り替えにつなげられているとか、そんな気がする。
 もともと文章を書くことはそれなりに好きで、だから続けられやしないのに、こうして今日だって慣れないキーボードを叩いている。これを繰り返すことが出来れば、何か私も変われることが出来るのだろうか。何となく未来の自分に夢を託して、とりあえず文章を書き始める端緒はこのあたりで終わらせます。さようなら。