【備忘録】MY FIRST STORY「STORY TOUR 2021 continuation of the story」@Zepp Osaka Bayside
ユニバーサルスタジオジャパンを尻目に走る電車には、おそらくこれから同じ時間を共有しようとしている人たちがあちらこちらに点在しています。多くの人たちが期待に胸膨らませ降りていく夢の国の最寄り駅を意に介さず、がたがたと車両に揺られながら終点へと、ある意味では私たちも夢の国へと運ばれていきます。
令和三年。夏。未だ疾病の蔓延る暗澹たるこの世の中で、それでも海岸線のライブハウスは轟音を、眩耀を、夢を、今日もあの日と変わらず弾けさせていました。
以下、2021年7月3日に行われたMY FIRST STORY「STORY TOUR 2021 continuation of the story」の鑑賞備忘録です。ライブ内容、およびセットリストに対しての記載もありますので、ネタバレの存在をご留意いただけると幸いです。
セットリストは以下の通りでした。
■会場
Zepp Osaka Baysideに訪れたのは去年11月のフレデリックのツアー以来。およそ半年以上ぶりでした。初めて訪れたのは17年の4月。あの頃はライブハウスと隣のホテルくらいしかめぼしい建物はありませんでしたが、今では大きなホテル、コンビニ、立体駐車場とさながら観光地の様相。そんな小綺麗な街道にバンTを着た人が溢れかえっているのは、このライブハウスではすっかり当たり前の風景です。
コロナ禍の影響かコンビニが一つ営業を停止していませんでした。
■開演前
全席指定ということもあり、Zeppのライブでありながら開演直前でもロビーに屯する人が多く見られました。物販も結構長蛇の列。物販エリアからの行列は2回客席へと上がる階段の半分くらいまで伸びていました。感染対策のためか、割と開演直前に来た人が多かった印象です。
■ライブ内容
新曲である「告白」「I'm a mess」を中心に、まさしくいつものマイファスといったセトリでした。ところどころ2019年のツアーのセトリが想起されるなぁとライブ中に考えていたほどです。
開幕直後はフロアを一気に湧き立てる曲を、そして短めのMCを挟むと「告白」を含めややしっとりとさせた曲で音の世界に観客を引き込み、そしてマイファスのキラーチューンである「不可逆リプレイス」でライブハウス全体を跳ね上げ、前半は終了。
そして長めのMCを挟み、後半戦へ。
後半戦は息つく暇も与えないと言わんばかりに激しい曲の連発。「アンダーグラウンド」で後半戦の幕を開くとまさかの「廻廻奇譚」のカバー。その上がりきった熱が冷め止まないままに披露された「I'm a mess」では、この日初めて聴く人が多いにもかかわらずフロアが揺れるほどに皆が曲の虜になっていました。
Vのキラーチューン2曲、そしてステージとフロアが一体となるいつものマイファスの終盤のセトリ、最後の「With You」では特攻が出るのではないかと錯覚するほどに最高の光景がそこには広がっていました。
■MC
いつもの自由なマイファスです。主題歌をカバーした某作品について話したり、メンバーが寝坊して前日とのセトリの変更に本番で戸惑ったり、公開してはいけない情報を公開してしまったり、早口言葉に挑戦したり、LINEのアイコンだったり。
マイファスのMCはいつも笑ってしまうものが多い気がします。
■総評
慣れ親しんだマイファスのライブに来れた! この一言に尽きる気がします。コロナ禍以前からずっと見ていたマイファスのライブが、この日も見ることが出来ました。
私自身結局VのTourには行けなかったのですが、その盤からも何曲かセトリに組み込んでくれていて、何となく時間を取り戻せただなんてそんな感慨に耽っていました。
新曲はどちらも好きになれそうで、さらに言えば「I'm a mess」は気づけば口ずさんでいそうな、そんな曲です! マイファスに興味のある方はぜひ聴いてください。またライブで聴きたい曲個人的No.1です。
最後に、今回は私は2階席で鑑賞したのですが、やっぱりマイファスのライブはフロア最前でもみくちゃになりながら、みんなで跳ねて歌って、そんなライブがまた見たいです。
コロナが収束すればいずれまた。。